Gran Tresero “Papi Oviedo”

例年もこんなものなのかは分からないがトロントの秋はあっという間に過ぎ去ってしまったようだ。先週は早くも初雪を観測し(この日の最高気温は-3度。ひえ~)、冬がすぐそこまで来ているの感じている。

そんな中、キューバの偉大なトレセーロであるPapi Oviedoの訃報が届いた。あのぐるんぐるんにグルーブするtumbaoを一度で良いから目の前で感じたかった。

ブエナビスタのツアーなどではヤマハのサイレントギターを改造したものを使っていたけれど、上の動画ではまだ普通のトレスを使っている。サイレントギターの方も良い感じに歪んでいて結構好きなのだが、やはり生音は生音で最高だな。
しかし右手が恐ろしく素晴らしい・・・。その他ギターの弾き方と比べると決してキレイなフォームではないのだが、トレスを弾く上でこの形に落ち着くのはとても頷ける。トレスのような複弦楽器は2本の弦を同時に鳴らす訳なので、弦をはじくというよりはピックを上から下にストンと落とす・・・くらいのイメージの方が良い音が出る。となるとアコースティックギターでストロークをするなどの場合と異なり、手首の角度をある程度保ったままピッキングするフォームに落ち着くのだろう。その上である程度の早さで弾くために「ここ(右手首)の柔軟性が大事だぜ」と同じトレセーロであるコトーに言われたのを思い出した。

と、いったような事をぼんやりと考えながらハバナクラブ7年をお気に入りのショットグラスで飲んでいる。偶然にも今日は怒濤のキューバ2017からカナダに帰国して丁度2ヶ月。Buena Vista Social Clubのアディオスツアーの時には既に不調の噂があったので、いずれにせよ今回は無理だったのかもしれないが、やっぱり会いたかったな~。

偉大なトレセーロに献杯。